時間切れ
土曜日、空港に一也と陸が迎えに行く。
到着ゲートから3人が現れた。
「陸にいちゃん! 来たよ〜!」と、陸に飛びついてきた。
「お久しぶりです! お元気でしたか?」
「先生! ありがとうございます。」
「イヤ〜篠原先生、久しぶりだね〜
大変だったしょ、先生も… 良くケッパった…
良くケッパった…。
病名は、慢性髄膜性白血病の急性転化期かい?」
「ハイ、そうです…今もドナーを探してます…」
「今回さ、俺と弘美も血液検査してもらうんだ」
「は?」
「典子さんの担当医の高野先生に、おととい電話して頼んだの。
したらさ、良いですよ!って言ってくれたんだわ。
篠原先生、これから俺らを病院へ連れてってくれないかい?
受付で名前言ったらすぐに採血してもらえるんだよね! 頼むわ〜」
「はい。わかりました。ありがとうございます。」
空港から、典子の病院へ向かい採血した2人。