時間切れ


2日目の試験も終わり、ホッとした篠原家。

お義父さんや一也さんの話しでは、大丈夫だろうとの事だったが、発表が出るまでは何とも言えないらしい。


次は、私が頑張る番だ!

移植手術のため、前日からの入院となる。
私も、いろいろと覚悟もできている。
どんな事になっても受け入れる覚悟だ。

あとは、神仏に祈るのみ…


夜、ベッドで

「ノン、明日から入院だね。
本当にノンは頑張ったから、きっと大丈夫だ!」

「うん。 これからは、ドナーの方に感謝して生きていくよ。 
退院したら骨髄バンクを通して感謝の手紙を書くつもりなんだ!」

「俺も、一緒に出したいな。
ありがとうございましたって、伝えたいからさ」

「一也さん、ぎゅーして! パワー注入!」

「ハハハ。お安い御用だ! ぎゅー!チュ!」

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