時間切れ
応接室のような部屋に 弘美と陸。

そして男性が雑談して笑っていた。

「失礼します。 早川様をお連れ致しました。」

「あぁ。ありがとう。
早川さん、どうぞこちらへお掛け下さい。」

「はい。」

「のりちゃん! 良かった〜」

「母さん。大丈夫?」

「うん。昨日はゆっくり寝たから…」


「はじめまして。私、早川 弘美さんの依頼で、今回、早川 典子さんの弁護を担当します 篠原 一也と申します。 
よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします。
お義母さん、これって…」

「うん! もう何十年も前にこちらの事務所にお世話になってね!
その時は、一也さんのお父さんが担当だったんだけど〜
今は、もう引退されて一也さんが引き継いだんだって〜!
のりちゃん。イケメン弁護士で良かったね!」

「はあ〜、顔は、関係ないと思いますけど…」

「婆ちゃん! 必ず親父に勝てる弁護士さんなんだろ? そっちが大事なんだからさ〜!」

「ハハハ! 大丈夫!凄腕の弁護士さんだから!」

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