時間切れ

「先生! ありがとうございました!すんなり慎一もサインしたし!」

「本当にありがとうございました。
あんなに、すんなりいくと思いませんでした。」

「陸くん。 お父さんは離婚届にサインしたよ。
明日、役所に提出したら君は 南 陸くんになります。
陸くんは、今の学校はどうしたい?
お父さんが会いにくる可能性があるから転校する?」

「うん。今後住むところは何処でも良いけど学校は転校したい。」

「そうなんだね。
典子さんは、実家の隣県へ戻られますか? 
仕事もそちらでみつけますか?」

「実家も考えたんですが、兄家族が両親と同居してますし…陸が目指してる高校によっては市内の違う区とかにしようかなぁ〜と漠然と考えてました。」

「先生!陸は結構頭が良いから、県内一の進学校に合格出来そうなのよ!
まぁ、陸は何処へ行ってもトップクラスの成績よ! 私の自慢の孫なの〜!」

「婆ちゃん! 恥ずかしいだろ〜!弁護士の頭の良い先生を前にして…」

「ハハハハ! 陸は可愛いね〜」

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