時間切れ
事務所へ着いた一也は、陸の転校に関して新しい学校の住所を調べ両方の学校へ連絡し、アポを取る。
近藤 美穂への慰謝料に関する書類は、昨夜自宅で作成したものをプリントアウトし近藤美穂と両親へ郵送できるようにした。
貯金を解約し折半した現金を慎一へ渡す時に必要な受取確認書もプリントアウトする。
一也は、手早く書類を作成していく。
ほとんど終わったところで事務員に案内されて典子がやってきた。
「典子さん、お疲れ様です。では、今日の回る順番毎に書類を確認して下さい。」
「はい。」
一也は、典子にわかるように丁寧に説明する。
*離婚届を役所に提出。
*陸の新しい中学と、今通っている学校へ
転校手続きをし、個人情報に関する書類を
提出する。
*銀行へ行き、貯金を引き出す
*事務所から近藤美穂と両親宛てに
慰謝料に関する書類を郵送する。
*一也が慎一と会って現金を渡す。
「典子さん、今日は盛りだくさんですから頑張りましょう!」
「はい。頑張ります!
篠原先生が一緒なので、心強いです。
よろしくお願いします。」
「じゃあ、書類も揃ってますし出かけましょう」