ハージェント家の天使
「すみません。聞くつもりはなかったのですが……。丁度、モニカとマキウス殿の話をされていたので、出て行きづらくて」
「いえ。いいのです。リュド様の懸念もわかっています。私も同じ気持ちです」
「ヴィオーラ殿?」
 ヴィオーラはそっと目を伏せた。
「今は、弟夫婦を見守ります。大切に想っているからこそ、時には見守る事も大切だと思っています」
 リュドは頷いた。
「わかりました。私も引き続き見守ります」
 2人は顔を見合わせると、頷いたのだった。

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