あの丘の向こうで
同時刻―――


亜紀人「わりぃ遅れちまった。」

一樹「お前にしては遅かったな。」

一足先に着いていた一樹は亜紀人が無事な姿を見て安心していた。

亜紀人「わりぃ隊長…逃げられちまった………」

唇を噛みしめて俯く。

一樹「何があった?」

亜紀人「サリーが寝返った…」

一樹「やはり…」

亜紀人の手から血がポタポタと地面に滴る…
その時後ろから絵美里が覆い被さるように、そっと亜紀人を優しく包み込む。


絵美里「大丈夫だよ亜紀人…私たちがついてるから。それに光様も無事だったんだから。ね?」

ギュッと亜紀人を包み込んでいる腕に力を入れる…

亜紀人「ありがとう…」

今まで蚊帳の外だった光はこの光景には自分の目を疑った…

一樹「光様…」

すると後ろから一樹の声がして振り向くと片膝をつき頭を下げている一樹がいた―――




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