兄とあたし
 月日は流れ、小学4年になった。
 この時、学級崩壊が、有名で、ニュースにも、よく、取り上げられてた。
 あたしの学校でも、それはあり、全授業、体育になった。
 国語、算数、理科、社会、全て、教わらなかった。
 そのせいで、塾組とは、かなり、成績に差がついた。
 やらなきゃいけないテストは、宿題になった。
 家でやるものだから、教科書見ながら、出来たので、点数は良かった。
 何も、身に付かなかったけど…。
 保護者の間でも、このことは、問題になったが、全授業体育は変わらなかった。
 体育の内容も、1人の男子生徒が決めて、サッカー、野球、ドッチボール、バスケばかり。
 対戦は、男子対女子。
 あたしは、運動神経が良くて、サッカーでは、ゴールキーパーで、1点も入れさせなかった。
 そのことが、男子にとっては、ムカついたみたいで、サッカーばかりした。
 あたしは、いつも、ゴールキーパー…。
 勿論、無得点に抑えた。
 バスケは、身長が低いのを活かして、ボールを奪い、ゴールさせた。
 更に、この頃から、上級生とケンカするようになった。
 同級生は、ケンカする前に、「(当たったら、痛いよね…。)」と思うと、出来なかった。
 だから、自分なりに考えて、男子は1個上から、女子は2個上からしか、ケンカしなくなった。
 日々、義父に暴力振われてたからか、平気で年上に勝った。
 そんなある日、中学生の女子数名とケンカした。
 「(中学でも、弱…。)」そう思った。
 が!!
 この女子中学生、小学校に、弟がいたらしく、弟が、先生に話したことで、職員室に呼ばれた。
 「(中学のくせに、泣きつくなよ…。)」
 あたしは、ムスッとしていた。
 「先生からは、中学生とケンカしない!」と言われたが、「(向こうから、ケンカふっかけてきたのに…。)」と思った。
 ムスッとしながらも、謝り、この件は、終わった。
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