王女ちゃんの執事4『ほ・eye』王女さんの、ひとみ。
「お…れ、ひとり…だから」
――ああ――
おれ、なんにも知らないな、おまえのこと。
「うん。じゃ、今、駅だから。――うん。――うん。頼むな」
なぁ、王女さん。
あんた今、笑ってる? 困ってる?
おれはだめだ。
おれにはわかんねえ。
でもおれ、不感症でごめんて、あんたに謝るべきなのか?
これまでずっとおれを守ってくれてありがとう、とかさ。
なにしろ守護霊さまとかなら、あんた、おれがこの世に超薄幸な人間として生まれたときから、おれのことを心配してくれてたんじゃねえの?
思わず憑いちゃうくらいにさ。
だからとりあえず今は、あんたの見つけた有能な執事、町田を守るよ。
約束する。
町田は笑った。
泣きながら。
「加藤さん……、きれいです」
はいはい。
ありがとよ。
★END★
次章をエピローグとして完結です。
――ああ――
おれ、なんにも知らないな、おまえのこと。
「うん。じゃ、今、駅だから。――うん。――うん。頼むな」
なぁ、王女さん。
あんた今、笑ってる? 困ってる?
おれはだめだ。
おれにはわかんねえ。
でもおれ、不感症でごめんて、あんたに謝るべきなのか?
これまでずっとおれを守ってくれてありがとう、とかさ。
なにしろ守護霊さまとかなら、あんた、おれがこの世に超薄幸な人間として生まれたときから、おれのことを心配してくれてたんじゃねえの?
思わず憑いちゃうくらいにさ。
だからとりあえず今は、あんたの見つけた有能な執事、町田を守るよ。
約束する。
町田は笑った。
泣きながら。
「加藤さん……、きれいです」
はいはい。
ありがとよ。
★END★
次章をエピローグとして完結です。