パラダイス、虹を見て。
なんとか着替え終わって。
階段を降りると。
昨日は気づかなかったけど、階段の下はロビーになっていて。
ソファーにゆったりと座って新聞を読む男性がいた。
見るからにティルレットの人間じゃなかった。
青っぽい髪の毛に、真っ白な肌なのだけれど。
真っ黒な瞳をしていた。
顔の彫の深さは、どこの国の人なのだろうと驚くくらい、
鼻は高く目の彫も深いと感じた。
黙って見ていたのに、気づいたのか、その男性と目が合った。
「おはよう…と言っても、もうお昼だけど」
「おはようございます」
慌てて頭を下げると、男性はニコリともせずに真顔で立ち上がった。
「僕の名前はユキ」
「ユキさん?」
「そう。ここで暮らしてる。よろしく」
握手を求められたので、両手を差し出して握手をする。
神秘的な人だと思った。
一度見たら絶対に忘れない雰囲気を持つ空気がある。
「ちょっと、これからのことを相談したいから一緒についてきてくれる?」
ユキさんは新聞紙をその場に置いて。
歩き出した。
「え?」
こっちが返事をする前に、颯爽と歩いてどこかに向かう。
部屋の前にたどりついて、ドアをノックしたかと思えば「失礼します」と言って。
ユキさんは入っていく。
仕方なく、私も「失礼します」と言って中に入った。
おそらく、応接間として使われているのだろう。
ソファが向かい合う形で置かれている。
中に居たのは50代くらいの男性だった。
髪の毛をキッチリと七三に分けて、白髪の混じった黒髪をバッチリと固め。
大きな目で私を見た。
その目の大きさは、目玉が飛び出るんじゃないかというくらい大きくて特徴的だった。
「えっと、カスミさん。こちらは弁護士のチャーリー」
ユキさんはチャーリーさんの隣に座る。
「はじめまして、カスミさん。お噂はかねがね」
「・・・はい」
弁護士…という言葉で。
心臓がバクバクとし始める。
「どうぞ、お座りください」
チャーリーさんに言われ、二人の前に座る。
チャーリーさんはテーブルに置いてあった書類をまとめて。
一枚の紙を私の前に置いた。
「貴女の死亡届です」
階段を降りると。
昨日は気づかなかったけど、階段の下はロビーになっていて。
ソファーにゆったりと座って新聞を読む男性がいた。
見るからにティルレットの人間じゃなかった。
青っぽい髪の毛に、真っ白な肌なのだけれど。
真っ黒な瞳をしていた。
顔の彫の深さは、どこの国の人なのだろうと驚くくらい、
鼻は高く目の彫も深いと感じた。
黙って見ていたのに、気づいたのか、その男性と目が合った。
「おはよう…と言っても、もうお昼だけど」
「おはようございます」
慌てて頭を下げると、男性はニコリともせずに真顔で立ち上がった。
「僕の名前はユキ」
「ユキさん?」
「そう。ここで暮らしてる。よろしく」
握手を求められたので、両手を差し出して握手をする。
神秘的な人だと思った。
一度見たら絶対に忘れない雰囲気を持つ空気がある。
「ちょっと、これからのことを相談したいから一緒についてきてくれる?」
ユキさんは新聞紙をその場に置いて。
歩き出した。
「え?」
こっちが返事をする前に、颯爽と歩いてどこかに向かう。
部屋の前にたどりついて、ドアをノックしたかと思えば「失礼します」と言って。
ユキさんは入っていく。
仕方なく、私も「失礼します」と言って中に入った。
おそらく、応接間として使われているのだろう。
ソファが向かい合う形で置かれている。
中に居たのは50代くらいの男性だった。
髪の毛をキッチリと七三に分けて、白髪の混じった黒髪をバッチリと固め。
大きな目で私を見た。
その目の大きさは、目玉が飛び出るんじゃないかというくらい大きくて特徴的だった。
「えっと、カスミさん。こちらは弁護士のチャーリー」
ユキさんはチャーリーさんの隣に座る。
「はじめまして、カスミさん。お噂はかねがね」
「・・・はい」
弁護士…という言葉で。
心臓がバクバクとし始める。
「どうぞ、お座りください」
チャーリーさんに言われ、二人の前に座る。
チャーリーさんはテーブルに置いてあった書類をまとめて。
一枚の紙を私の前に置いた。
「貴女の死亡届です」