パラダイス、虹を見て。
寝る支度をしていると、
「ただいま戻りましたあ…」
と疲れ果てた声がドアのほうから聞こえてきた。
見ると、今日は男の姿をしたサクラがよろよろとしながら、部屋に入ってくる。
「サクラちゃん!?」
悲鳴交じりに声を出すと。
サクラはドサッと音をたてて椅子に座り込んだ。
普段とは別人に見えてしまった。
騎士団の制服を着て、男の子であるサクラは普段のサクラとは全然違う。
「イナズマさん、本気で鬼だからあ」
「今日はもう休みなよ。別に私は大丈夫だから」
サクラはゆっくりと立ち上がって、チラッと私の顔を見る。
「ちゃんと、化粧水塗ってから寝てくださいよ」
「わかった、わかった」
「一日でもサボったら駄目ですからね!」
ビシッと指をさしてサクラは部屋へと戻って行く。
あんなに疲れているのに、私のことを気にして見に来てくれるなんて。
優しい子だ。
顔にたっぷりと化粧品を塗り込んで。
さあ、寝るかと思っていると。
ドアがトントンっとノックされる。
「カスミさん、まだ起きてるかな?」
入ってきたのは、ユキさんだった。
「ただいま戻りましたあ…」
と疲れ果てた声がドアのほうから聞こえてきた。
見ると、今日は男の姿をしたサクラがよろよろとしながら、部屋に入ってくる。
「サクラちゃん!?」
悲鳴交じりに声を出すと。
サクラはドサッと音をたてて椅子に座り込んだ。
普段とは別人に見えてしまった。
騎士団の制服を着て、男の子であるサクラは普段のサクラとは全然違う。
「イナズマさん、本気で鬼だからあ」
「今日はもう休みなよ。別に私は大丈夫だから」
サクラはゆっくりと立ち上がって、チラッと私の顔を見る。
「ちゃんと、化粧水塗ってから寝てくださいよ」
「わかった、わかった」
「一日でもサボったら駄目ですからね!」
ビシッと指をさしてサクラは部屋へと戻って行く。
あんなに疲れているのに、私のことを気にして見に来てくれるなんて。
優しい子だ。
顔にたっぷりと化粧品を塗り込んで。
さあ、寝るかと思っていると。
ドアがトントンっとノックされる。
「カスミさん、まだ起きてるかな?」
入ってきたのは、ユキさんだった。