パラダイス、虹を見て。
15.「自分」という存在
何も考えないように、過ごすことを選択した。
能天気だとか、
馬鹿だね…と言われても。
そうです、私は馬鹿ですって開き直って生活するしかないんだ。
ここで、自分を馬鹿にする人間なんていないけど。
泣いて、何かが変わるわけじゃない。
嘆いて叫んだところで、過去は戻らない。
畑仕事をして、庭園の仕事を手伝って・・・
もう、それでいいじゃない。
身体が、心が、悲鳴をあげたとしても。
私は無視をすることに決めた。
無視していたら、ついに倒れるハメになる。
その日は、いつものように日の出と共に起床して。
身支度をして畑に向かおうとしていた。
鏡を見て「よしっ」と呟いて、立ち上がった瞬間に悲劇は起きた。
ぐらりと身体が傾いた。
あ、倒れるなとわかったけど。
吸い込まれるように地面へと向かって行って。
せめてもの抵抗で両手を床について倒れた。
バターンと、馬鹿みたいに音が響いた。
目の前がチカチカする。
唇がぶるぶると震えた。
あ、これはヤバいなと思うと。
「ヒサメさん」
と口に出した自分にまた驚いて意識を失った。
能天気だとか、
馬鹿だね…と言われても。
そうです、私は馬鹿ですって開き直って生活するしかないんだ。
ここで、自分を馬鹿にする人間なんていないけど。
泣いて、何かが変わるわけじゃない。
嘆いて叫んだところで、過去は戻らない。
畑仕事をして、庭園の仕事を手伝って・・・
もう、それでいいじゃない。
身体が、心が、悲鳴をあげたとしても。
私は無視をすることに決めた。
無視していたら、ついに倒れるハメになる。
その日は、いつものように日の出と共に起床して。
身支度をして畑に向かおうとしていた。
鏡を見て「よしっ」と呟いて、立ち上がった瞬間に悲劇は起きた。
ぐらりと身体が傾いた。
あ、倒れるなとわかったけど。
吸い込まれるように地面へと向かって行って。
せめてもの抵抗で両手を床について倒れた。
バターンと、馬鹿みたいに音が響いた。
目の前がチカチカする。
唇がぶるぶると震えた。
あ、これはヤバいなと思うと。
「ヒサメさん」
と口に出した自分にまた驚いて意識を失った。