パラダイス、虹を見て。
いきなり大声で、後ろから現れたのは。
アラレさんだった。
何故か顔が真っ赤になりながら。
モヤさんの手をパチンと叩き下ろした。
「さっきから、2人とも仲良くしすぎでしょ!」
そう言うと。アラレさんはその場に座り込んで。
残っているサンドイッチを勝手に食べ始める。
「カスミちゃん。どうして畑来ないの? モヤとこんなに仲良くなっちゃって!」
「え・・・」
何で、怒られなきゃならないのだろう。
モヤさんを見ると、ニヤニヤと笑っているではないか。
「何だい。アラレ君。ヒカリに対して怒ってんじゃないの?」
「おい、モヤ。ヒカリって勝手に名前付けるなよ!」
プンプンとしながら、アラレさんはサンドイッチを食べ終えると。
私の手をつかんだ。
「畑仕事手伝ってよ」
「え、でも。師匠のお手伝いしないと・・・」
そう言うと。
アラレさんは「そっか」と言って手を放した。
ふう…とアラレさんはため息をつく。
「ごめんね、カスミちゃん。昨日は勝手に怒鳴って」
「え、そんな。こっちこそごめんなさい」
深々と頭を下げる。
「私、正直。よくわかんないです。ヒョウさんとアラレさんが恋人同士だって聴かされても、どういう感情も沸いてこないっていうか…」
チラリとアラレさんを見ると。
アラレさんは、ぽかんと口を開けている。
「あんまり、言ってはいけないんでしょうけど。ヒョウさんを兄だという実感もまだ持てなくて。そもそも、ここでの生活もまだ始まったばかりで、よくわかんなくて。でも、ヒョウさんとアラレさんが本当にお互い好きだって言うのならば、それは本当にそれで良いことじゃないかって思いました」
一気に喋ったせいか、汗がタラリと額に流れる。
「ヒカリはお喋りだねい」
と側にいたモヤさんがニヤニヤしながら突っ込む。
「カスミちゃんは、素直だね」
アラレさんは笑い出した。
「ありがとう」
アラレさんの笑顔は、あまりにも素敵で。
思わず胸がぎゅっと痛くなった。
きっと、ヒョウさんもこんな可愛いところを好きになったのかなと考えてしまう。
「カスミちゃん、俺が言うのも変だけど。あんまり、色んな男にべたべた触らせちゃ駄目だよ」
ふんっ! とアラレさんはモヤさんを睨みつけた。
モヤさんは立ち上がると、まだニヤニヤと笑っている。
「アラレのことだから、ヒカリがヒョウに見えてくるんだろ?」
「はい?」
モヤさんの言葉に首を傾げると。
アラレさんは「うるさーい!」と大声で怒鳴った。
アラレさんだった。
何故か顔が真っ赤になりながら。
モヤさんの手をパチンと叩き下ろした。
「さっきから、2人とも仲良くしすぎでしょ!」
そう言うと。アラレさんはその場に座り込んで。
残っているサンドイッチを勝手に食べ始める。
「カスミちゃん。どうして畑来ないの? モヤとこんなに仲良くなっちゃって!」
「え・・・」
何で、怒られなきゃならないのだろう。
モヤさんを見ると、ニヤニヤと笑っているではないか。
「何だい。アラレ君。ヒカリに対して怒ってんじゃないの?」
「おい、モヤ。ヒカリって勝手に名前付けるなよ!」
プンプンとしながら、アラレさんはサンドイッチを食べ終えると。
私の手をつかんだ。
「畑仕事手伝ってよ」
「え、でも。師匠のお手伝いしないと・・・」
そう言うと。
アラレさんは「そっか」と言って手を放した。
ふう…とアラレさんはため息をつく。
「ごめんね、カスミちゃん。昨日は勝手に怒鳴って」
「え、そんな。こっちこそごめんなさい」
深々と頭を下げる。
「私、正直。よくわかんないです。ヒョウさんとアラレさんが恋人同士だって聴かされても、どういう感情も沸いてこないっていうか…」
チラリとアラレさんを見ると。
アラレさんは、ぽかんと口を開けている。
「あんまり、言ってはいけないんでしょうけど。ヒョウさんを兄だという実感もまだ持てなくて。そもそも、ここでの生活もまだ始まったばかりで、よくわかんなくて。でも、ヒョウさんとアラレさんが本当にお互い好きだって言うのならば、それは本当にそれで良いことじゃないかって思いました」
一気に喋ったせいか、汗がタラリと額に流れる。
「ヒカリはお喋りだねい」
と側にいたモヤさんがニヤニヤしながら突っ込む。
「カスミちゃんは、素直だね」
アラレさんは笑い出した。
「ありがとう」
アラレさんの笑顔は、あまりにも素敵で。
思わず胸がぎゅっと痛くなった。
きっと、ヒョウさんもこんな可愛いところを好きになったのかなと考えてしまう。
「カスミちゃん、俺が言うのも変だけど。あんまり、色んな男にべたべた触らせちゃ駄目だよ」
ふんっ! とアラレさんはモヤさんを睨みつけた。
モヤさんは立ち上がると、まだニヤニヤと笑っている。
「アラレのことだから、ヒカリがヒョウに見えてくるんだろ?」
「はい?」
モヤさんの言葉に首を傾げると。
アラレさんは「うるさーい!」と大声で怒鳴った。