パラダイス、虹を見て。
「18歳で初めて嫁いだ侯爵家の夫は30歳も年が離れていて、相手にもしてもらえなくて。20歳で嫁いだ侯爵家の夫は年は近かったけど、酷く乱暴な人で…子供も出来なくて…だから、私は・・・ゴミです」
子供が産めないら、おまえはゴミだ。
何度、言われたことだろうか。
「…ゴミっていうのは、周りが言ったの?」
哀しそうに、低い声でヒョウさんが言う。
「・・・・・・」
私が黙り込むと。
ヒョウさんは私の手を取ってぎゅっと握った。
「助けてやれなくて、すまない」
「……」
あたたかい手だった。
瞼が重たくなって、それ以上話すのは無理だった。
とにかく、今は寝なきゃ。
「ごめんなさい」とだけ言うと。
私は深い眠りについてしまった。
子供が産めないら、おまえはゴミだ。
何度、言われたことだろうか。
「…ゴミっていうのは、周りが言ったの?」
哀しそうに、低い声でヒョウさんが言う。
「・・・・・・」
私が黙り込むと。
ヒョウさんは私の手を取ってぎゅっと握った。
「助けてやれなくて、すまない」
「……」
あたたかい手だった。
瞼が重たくなって、それ以上話すのは無理だった。
とにかく、今は寝なきゃ。
「ごめんなさい」とだけ言うと。
私は深い眠りについてしまった。