パラダイス、虹を見て。
私は軽く腕をさすった。
「ヒサメさん、結婚されてたんですね。ビックリしました」
あえて明るく言ったつもりだけど。
モヤさんの不機嫌は直らない。
何か話題を変えなければとキョロキョロすると。
モヤさんの髪が短くなっていることに気づいた。
「あ、モヤさんって髪の毛どこで切ってるんですか?」
急な話題転換にモヤさんは「へ?」と言ったけど。
「僕は町の床屋で切ってるよ」
と素直に答えてくれた。
「いいなあ。私、ここに来てからずっと伸ばしっぱなしなんで。切りたいと思ってたんですよー」
「そっか。ほんと、そこらへん。ヒョウ様はウトいからねえ」
ふにゃっとモヤさんの顔が笑顔になる。
「髪質はヒョウとは似てないんだね…」
モヤさんは私の髪の毛を触る。
茶色でくせっけで普段は邪魔だからお団子にするか三つ編みしている髪の毛。
「じゃあ、お詫びもかねて僕とデートしようか?」
「…デート?」
にっこりと笑うモヤさんの表情は美しく。
…意地悪そうにも見えた。
「ヒサメさん、結婚されてたんですね。ビックリしました」
あえて明るく言ったつもりだけど。
モヤさんの不機嫌は直らない。
何か話題を変えなければとキョロキョロすると。
モヤさんの髪が短くなっていることに気づいた。
「あ、モヤさんって髪の毛どこで切ってるんですか?」
急な話題転換にモヤさんは「へ?」と言ったけど。
「僕は町の床屋で切ってるよ」
と素直に答えてくれた。
「いいなあ。私、ここに来てからずっと伸ばしっぱなしなんで。切りたいと思ってたんですよー」
「そっか。ほんと、そこらへん。ヒョウ様はウトいからねえ」
ふにゃっとモヤさんの顔が笑顔になる。
「髪質はヒョウとは似てないんだね…」
モヤさんは私の髪の毛を触る。
茶色でくせっけで普段は邪魔だからお団子にするか三つ編みしている髪の毛。
「じゃあ、お詫びもかねて僕とデートしようか?」
「…デート?」
にっこりと笑うモヤさんの表情は美しく。
…意地悪そうにも見えた。