パラダイス、虹を見て。
アトリエから出て。
馬の手綱を引きながら、ゆっくりとモヤさんが歩き出した。
帰るのかと思ったら。
さっき来たところとは違う道を歩いて行く。
ショックで。
何も会話が出来なかった。
モヤさんも、何もしゃべらなかった。
無言のまま歩き続けると。
行きに来た時とは違う門の前に出た。
門の前に立っていた騎士団2名のうち、見覚えのある顔に「ひぃっ」と後ろのめりになる。
「アトリエっすか?」
騎士団の格好をしているのはイナズマさんだった。
全身黒色の騎士団の服を着ているイナズマさんは私を見た。
「おまえもか」
低い声でイナズマさんが言った。
「モヤさん、お通りください」
なんでこう、イナズマさんは私に対して冷たいのだろうか。
門を開けてもらって。
私とモヤさんは中へ入った。
「相変わらず、ヒカリはイナズマが苦手なんだなあ」
「え、違います。向こうが嫌ってくるんです!」
ゆっくりと歩きながら。
何でイナズマさんは騎士団の格好をしているのだろうと考えながら。
…こんがらがっていた疑問が一つ解決してしまった。
「モヤさん…」
「ん?」
「いえ。何でもないです」
ヒョウさん、アラレさん、ヒサメさん、そしてモヤさん。
ユキさんは王子様だからわからないけど。
ユキさん以外の人間はすべて騎士団出身だということだ。
「ヒカリ。今日は楽しかった」
モヤさんが足を止めると。
目の前には、秘密の館がある。
「え・・・」
アトリエを出て20分も歩いていない。
「え…、ここって」
「どうした、ヒカリ?」
血の気が引いていく私を見てモヤさんが心配そうに言う。
「ここって王族の領地なんじゃ…」
「そうだけど。あれ、ヒカリ。ヒョウから説明受けてるんじゃないのか?」
フラフラと足元がおぼつかない。
何をあっけらかーんと言っているのだろう。
王の領地?
宮殿の側に秘密の館?
…意味がわからない。
馬の手綱を引きながら、ゆっくりとモヤさんが歩き出した。
帰るのかと思ったら。
さっき来たところとは違う道を歩いて行く。
ショックで。
何も会話が出来なかった。
モヤさんも、何もしゃべらなかった。
無言のまま歩き続けると。
行きに来た時とは違う門の前に出た。
門の前に立っていた騎士団2名のうち、見覚えのある顔に「ひぃっ」と後ろのめりになる。
「アトリエっすか?」
騎士団の格好をしているのはイナズマさんだった。
全身黒色の騎士団の服を着ているイナズマさんは私を見た。
「おまえもか」
低い声でイナズマさんが言った。
「モヤさん、お通りください」
なんでこう、イナズマさんは私に対して冷たいのだろうか。
門を開けてもらって。
私とモヤさんは中へ入った。
「相変わらず、ヒカリはイナズマが苦手なんだなあ」
「え、違います。向こうが嫌ってくるんです!」
ゆっくりと歩きながら。
何でイナズマさんは騎士団の格好をしているのだろうと考えながら。
…こんがらがっていた疑問が一つ解決してしまった。
「モヤさん…」
「ん?」
「いえ。何でもないです」
ヒョウさん、アラレさん、ヒサメさん、そしてモヤさん。
ユキさんは王子様だからわからないけど。
ユキさん以外の人間はすべて騎士団出身だということだ。
「ヒカリ。今日は楽しかった」
モヤさんが足を止めると。
目の前には、秘密の館がある。
「え・・・」
アトリエを出て20分も歩いていない。
「え…、ここって」
「どうした、ヒカリ?」
血の気が引いていく私を見てモヤさんが心配そうに言う。
「ここって王族の領地なんじゃ…」
「そうだけど。あれ、ヒカリ。ヒョウから説明受けてるんじゃないのか?」
フラフラと足元がおぼつかない。
何をあっけらかーんと言っているのだろう。
王の領地?
宮殿の側に秘密の館?
…意味がわからない。