パラダイス、虹を見て。

　あまりにも、言い方が怖かったので。
　言われるがまま、ベッドに潜り込む。
　イナズマさんは「ふんっ」と鼻をならすと。
　ベッドの側まで近寄ってきた。
「あの・・・」
　何で、この人出て行ってくれないのだろう？
「おまえが寝るまで見張っていてやる！」
　そう言って、イナズマさんは腕を組んだ。

「そういうのって、普通は女の方がするもんじゃ」
「・・・ん？」
「いや、侍女の方とかに面倒見てもらうんで大丈夫ですんで…」
　言い終わる前に、イナズマさんは思いっきり私を睨んだ。
「この屋敷に女はいない」
「へ？」
「だから、俺がおまえの面倒を見る」
「・・・ん？」