キミの王子様は俺だよ
ーそう思った瞬間。私の目の前に男の子が現れ、パシッと男の人の手を私の腕から離してくれた。

「俺の彼女に手出してんじゃあねーよ」

と男の子が低い声で男の人に向かって言い放った。殺気の目で男の人をキッと睨んでいる。

そして、男の人たちは地面に当り散らして去って行った。怖かった〜。

「大丈夫?ケガしてない?腕見せて」
と男の子が私の方に心配そうに振り向いた。

「う、うん」

私はしどろもどろに返事をした。

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