蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目
隣にいる万里先輩に
瞳を移してビクり。
第六感的なものが、ざわつき出す。
先輩、
何か怒っていますよね?
先輩の背後を揺らめく
怒りのメラメラオーラが
平凡な私にも
見えてしまうんですけど。
「雪那って、本当に
今の奴となんでもないんだよな?」
約30センチの身長差がある、私達。
迫力ある顔で見下ろされ。
コクコクと頷くことしかできない。
「あとさ、
俺の弁当箱を持ち逃げする気かよ」
ひゃっ!
お弁当箱なんてすっかり忘れていた。
「明日、困るだろうが!」
真上から迫られるように怒鳴られ。
「すいませんでした……」
背中を丸め
謝ることしかできない私。