蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目



「まずかったなら、まずかったって言えよ」


「そんなこと……」


「俺はお前が作った弁当……
 サイコーにうまかったって……
 思ったけど……」


 褒められた?




 予想外過ぎて。嬉しくて。


 まだ上がるのって心配になるほど、
 頬の熱さが増してきちゃっいました。



 私もお弁当の感想を言わなきゃ。




「唐揚げ……おいしかったです……」


「それ、お世辞?」


「ち……違います。
 レシピ……教えて欲しいくらいです……」


「褒めすぎ。なんか、気持ち悪い」


 本心を
 ちゃんと伝えたんですけど。





「オマエ、騒がしい場所って平気?」


「……はい」



 千柳様のアイドルグループのライブは、
 毎週見に行っているし。
 


 綺月君と天音君の猛獣が、
 心美ちゃんを挟んで荒れ狂っていても

 同じ部屋にいて、平気で本を読めるし。

< 66 / 162 >

この作品をシェア

pagetop