蜜甘同居 こじらせ中 ゾルック 二人目
「まずかったなら、まずかったって言えよ」
「そんなこと……」
「俺はお前が作った弁当……
サイコーにうまかったって……
思ったけど……」
褒められた?
予想外過ぎて。嬉しくて。
まだ上がるのって心配になるほど、
頬の熱さが増してきちゃっいました。
私もお弁当の感想を言わなきゃ。
「唐揚げ……おいしかったです……」
「それ、お世辞?」
「ち……違います。
レシピ……教えて欲しいくらいです……」
「褒めすぎ。なんか、気持ち悪い」
本心を
ちゃんと伝えたんですけど。
「オマエ、騒がしい場所って平気?」
「……はい」
千柳様のアイドルグループのライブは、
毎週見に行っているし。
綺月君と天音君の猛獣が、
心美ちゃんを挟んで荒れ狂っていても
同じ部屋にいて、平気で本を読めるし。