ぬくもり
うわー…と自分にウンザリする。
何でケンカしたか覚えてないけど
きっとわたしが何かしたんだろうな。
それで一人でプンプンして
人のベッドを占領したんだろう。
めちゃくちゃめんどくさい女すぎる。
「詩くん…」
すぐそばの詩くんの寝顔に、ごめんねと
申し訳程度に触れるだけのキスをした。
起こしちゃ悪いからね…
一旦帰って、明日連絡し直そう。
ていうか今何時?
部屋の掛け時計を見れば
夜の23時を回ったところだった。