ぬくもり



「わかった…わかったから詩くん。
もう少しだけ力を緩めて?」


そう言うと、ほんのちょっとだけ
圧迫感がなくなった。


素直で従順。
詩くんはこういうところが可愛かったりする。




「………雪」



ぽつり。

静かな空間に、詩くんの声。


うん?と目線を上げれば

ペロリ、頬を舐められた。



「んっ」


くすぐったくて顔を逸らすと
その分広く空いた首筋に顔を埋められる。


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