カラフル☆デイズ
Days -Ⅳ-【黄昏☆オレンジ】
自覚と恋
「……それ、どういう意味で言ってんの?」
ピタリと動きを止めた深月先輩が、じっと私を見つめる。
「そのままの意味です」
「いや、“多分、絶対”って、」
どっちだよ、と先輩が苦笑する。
「絶対の方、です」
深月先輩のことが、絶対的に好き。
今まで恋をしたことはないけれど、それでも、この気持ちが恋だってことは判る。
このドキドキが、さっきから――ううん、もっと前からずっと、私にそう訴え続けていた。
好きだから、深月先輩に会えると嬉しくて
好きだから、深月先輩ともっと居たいって
恋する気持ちが、私にそう訴える。
「悪いけど、俺には言ってる意味がわかんねぇ」