カラフル☆デイズ
「み・や・ま!深山まひるです!」
「えっ……深山、まひる?つまり……深山静夜の、妹……?」
今度は先輩が、さっきの私以上に驚きの様子を見せた。
「マジか……」と驚いて絶句している先輩を見て、誤解が解けたことにホッとした私は、胸を反らして笑顔で大きく頷く。
「大体、彼氏がいるなら、先輩にたまごサンドを作ってきたりする訳ないじゃないですか!」
「それは、彼氏に作ってやる為の試作品を食わされてるのかと……」
ひどっ!私、どんだけ酷い女だと思われてたんですか!
って言いたいところではあるけれど、あの時は先輩を見返す為に、意地だけで作ってたから、そうも言えない。
もう一度、ギュッと拳に力を入れて自分を奮い立たせ、先輩を見上げた。
「私の好きな人は、深月先輩です」