カラフル☆デイズ
約束と嘘
「ふっふっふー」
日曜日の午前中、洗濯物を干し終えてリビングへやって来た私に
「……まひる、キモイ」
「最近、何かあったのか……?」
セイ兄は引き気味に、あさ兄は困惑気味に、私に揃って視線を向けてきた。
「別にぃー?何もないよ?」
あさ兄たちに向かって、心からの満面の笑みを向ける。
だって、『キモイ』とか言われても、今の私は全然気にならない。自分でもそうだという自覚すらある。
深月先輩に想いを伝えたあの日から、私の日常はがらりと変わった。
いつもと変わらない光景がキラキラと輝いて見えて、何をしていても楽しくて、代り映えのない毎日でも幸せに感じられる。
そう。今の私を一言で表すならば、正しく『浮かれている』だ。