カラフル☆デイズ
十六年間、何度お願いしても、何回怒っても、決してやむ事のなかった、あさ兄のライフワークにも等しい悪癖。
そして、その標的にされた私の悲しきスクールライフにも、ついに終止符が!?
いよいよ、私にもハッピーライフが訪れることを願って、祈る様にあさ兄の手を両手でギュッと包み込む。
「あさ兄、それって私の幸せの為に、もう私の高校生活には干渉しないってことだよね?」
必死であさ兄に詰め寄った私を見て、セイ兄が鼻で笑った。
「んな訳ねーだろ。朝陽の監視がそんな簡単に緩むかよ」
ここで水を差す様なことを言わないで!と、目でセイ兄を牽制し、あさ兄に視線を戻す。
「あさ兄……?そうだよね?」
「――極力、干渉しない様にはするよ」