カラフル☆デイズ
せめて、自分が当る予定となってる問題くらいは解いておかないと!
そう思って、焦りながらも問題集とにらめっこをする。
深月先輩はお弁当よりも問題集を優先させる私に、「次の授業の時、腹が鳴っても知らないからな」と、意地悪く笑った。
ここにあさ兄がいたのなら、細かく解き方を教えてくれて、セイ兄がいたのなら、「そんな問題も解けないのかよ」って馬鹿にした後、サラッと答えを教えてくれるはず。
深月先輩はそのどっちでもなくて、我関せずお弁当を食べている。
私のお腹の心配をしてくれるなら、早く終えてお弁当を食べられる様に、先輩が教えてくれても良いのに……。
そう思う一方で、いかに普段、私があさ兄たちに甘えているのか気付かされる。
自分のことなのに、相手から手を貸してくれるのを待ってるだけの自分の姿勢に。