カラフル☆デイズ
きっと、私が深月先輩に「ここ教えて下さい」って言えば、先輩はすぐに教えてくれるはず。
「……深月先輩、この問題、教えてください」
試しにそう言ってみると、「解き方なら」と即座に返答があった。
深月先輩のその返事に頷くと、先輩は食べようとしていたアスパラベーコン巻きを「これ食いながら、待ってな」と私の口に入れた後、お弁当箱と問題集をサッと入れ替えた。
突然のことに俯いて食べながら、今度はお弁当とにらめっこをしながら思った。
先輩のこういうところって、卑怯。
だけど、たまらなく好き――。