カラフル☆デイズ
先輩と一緒に過ごすのは、セイ兄たちに内緒にしている手前、いつもお昼休みのこの時間だけ。それも週に2回程度。
だから、普段の深月先輩も見てみたい。
先輩と一緒に出掛けてみたい。
けれど、一方的にただ待っているだけじゃ、一生叶わない気がする。
きっと、先輩は絶対自分からは誘ってくれない。
そんな人だと思うから。
頬が熱くなるのを感じながら、思い切って深月先輩に伝えた。
「……深月先輩とデート、したいです!その、受験勉強の息抜きがしたくなった時とかで良いので、してもらえませんか?」
絶対、今、私の顔は真っ赤だ――。