カラフル☆デイズ

羨ましさから思わず洩れた私の言葉に、千紗がピクリと、すぐさま反応した。


「まひるも彼氏とデートしたいの?」


「うん……」


「やっぱり出来たんだ?彼氏」


千紗の指摘で我に返り、とっさに口をキュッと引き結ぶ。


失言だったと気が付いたけれど、内心の焦りを誤魔化そうと、首を斜め45度に傾げた。


勿論、そんなことで千紗が誤魔化されてくれるはずもなく――。


「週に2回、最近また、お昼になるとまひるってばどこかに行っちゃうでしょ?」


以前は連日だったけど、今は週2回だから、そんなに怪しまれずにいると思っていたのに、どうやら気付かれていたらしい。


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