カラフル☆デイズ
「他のクラスの子と食べてる様子もないし、まひるってば妙に浮かれてるし、はっきり言って、バレバレだから!」
千紗様の目は誤魔化せないんだからね!と言って、千紗は私の頬を軽くつねった。
「千紗様……」
どうか、どうか、このことはあさ兄には言わないで下さい!!
土下座する勢いでお願いしようとした時、千紗が私の頬から手を放して口を尖らせた。
「どうしてすぐに言ってくれなかったの?まひるから言ってくれるの、ずっと待ってたのに」
寂しそうに眉を下げる千紗を見たら、『千紗に話したら、あさ兄に告げ口されると思った』なんて、とてもじゃないけど言えなくて。