カラフル☆デイズ

代わりに、「()いやつめ」と、千紗の頭をそっと撫でる。


「っもう!ふざけないで。半分頭にきてるし、本気で寂しかったんだからね!?」


「……ごめん」


「どうせ、私に話したら朝陽先輩か静夜先輩にでも、バラされると思ったんでしょ?」


「千紗様……っ!」


大正解です。


こんなにも何でもお見通しだなんて、さすがはあさ兄のスパイ。いや、もうスパイじゃないはず。


「千紗様は、もしや、千里眼の持ち主ですか?」


「そうよ。私に隠し事をしたって無駄なんだから、これからは正直に自分から話すことっ!」


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