カラフル☆デイズ
「うん、ほんと、ごめんね。自分でもまだ夢の中にいるみたいで、誰かに話した途端に、夢から覚めるんじゃないかと思ってて」
「まひるが初めて本気で好きになった人なんだから、応援しない訳がないでしょ?」
任せなさい!とばかりに、千紗は握った拳を自分の胸元にドンッと押し当てた。
ずっと一緒にいるのに、千紗のことを判ってなかった自分が恥ずかしい。
改めて、千紗のこともたまらなく好きだと思った。
「千紗様ー!!」
ぎゅーっと抱きつくと、「もう、その“千紗様”って言うの、いい加減やめてよ……」と、千紗の呆れた様な声が聞こえた。