カラフル☆デイズ

「今度ちゃんと紹介してよね?まひるの“彼氏”!」


「はひ……」


彼氏という響きが照れくさくて、“い”の部分が力ない発音になる。


そんな私に気付いた千紗は、ニヤニヤ笑顔で私を見た後、机の横に掛かっていた私のスクールバッグを取った。


「パフェかクレープでも食べて帰ろっ」


うん!と返事をして、千紗からバッグを受け取る。


バッグの持ち手部分に腕を通したたところで、珍しくスマホが鳴った。


「――セイ兄からだ」


< 158 / 420 >

この作品をシェア

pagetop