カラフル☆デイズ
そもそも、あさ兄のそれは年季が入っていて、私が小学生だった頃から容赦がなかった。
周囲の男子にとって、私に近付くことイコールあさ兄からのチェックが入る、ってことが暗黙の了解になっていて。
あさ兄が認めた、あさ兄以上の人じゃないと、私に近付くことは許されないと、周囲の人たちに認識されていることに気付いたのは小6の時。
仲の良かった友達に言われて、そこでようやく初めて知ったのだ。
「まひるちゃんと付き合うには、お兄さんの許可が必要なんでしょ?しかも、その基準がめっちゃ高いって聞いたから、まひるちゃんと付き合う人は大変だね」と。
私が小6の時、あさ兄は高校生だったというのに……!
小学生の私たちからしてみれば、高校生はもう大人みたいな存在だった。
それなのに、今思い出してみても、実際に自分の目でその場を目撃してしまった時のあさ兄は、小学生相手にマウント取りまくりで、本ッ当に大人げがなかった。