カラフル☆デイズ

セイ兄の三年生のクラスは、私たち二年のクラスの一つ下の階に位置している。


一年生が一階、二年生が三階、三年生が二階なんて、当初は変な配置だと思った。学年が上がるに連れ一階ずつ上がって行けば良いのに、と。


けれど、進学や就職など、進路のことで先生に相談する回数の多い三年生が、同じく二階の反対側の棟にある職員室に一番近い階に配置されていると知ったのは、二年に進級したばかりの頃。


だから、三年生のクラスは昇降口へ向かって階段を下りて行く途中の階にある訳で。


もう5時を回っていることだし、さすがに教室に残っている人はいないだろうと、私は階を一つ下りたところで、セイ兄のクラスに直接向かうことにした。


階段を下りてすぐに右に曲がれば、三年生の教室が並んでいる。


だけど、曲がってすぐに視界に入ってきたのは、深月先輩だった。


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