カラフル☆デイズ

再びスマホを確認しても、まだ2分も経っていなくて、余りの時間経過の遅さに、スマホの時計が狂ってるんじゃないかと思えてくる。


そこから更に5分が経った時、改札口を通って深月先輩が現れた。


「すごいっ!時間ピッタリですね!!」


「第一声がそれかよ。電車がこの駅に着く時間がちょうどこの時間なんだから、すごくもなんともないだろ」


そう言って、深月先輩は呆れた様に笑った。


下は黒のスキニーパンツ、上は白のカットソーにネイビーシャツを重ね着した、シンプルなファッションの深月先輩。


初めて見る私服姿はいつもの制服姿と違って新鮮で、思わず見入っていた私に、深月先輩が「ガン見し過ぎ」と苦笑した。



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