カラフル☆デイズ
「大事な可愛い妹の為なんだから、当然のことをしてるまでだ」
しれっと答えるあさ兄に、「それが余計なお世話なの!!」と、またしても声を荒げてしまう。
「つーか、朝陽、落ち着け!!まひるも!」
態度だけを見ていたら、落ち着けなんて言ってるセイ兄よりも、あさ兄の方がよっぽど落ち着いている様に見える。
取り乱すことなく、平然とあんなことを言うのだから、私としては余計に腹が立つ。
不満の滴が心のコップに一滴、また一滴と溜まって行き、縁ぎりぎりまで膨れ上がる。
ついにその表面張力が耐え切れず、溢れ出すのを静かに感じた。
「見極めるって何?」