カラフル☆デイズ
「晩ご飯なんかじゃ釣られないんだから!もう、ホンット信じらんない!普通しないからね!?妹相手にあんなこと!」
前半はセイ兄に向けて、後半はあさ兄に向けて怒鳴った。
「って言ってるけど?何をしたのか、とっとと白状しろよ」
「静夜、お前も大概しつこいね……。まひるが余りに可愛かったから、ただ可愛がっただけだよ」
「あれ、立派なセクハラだからね」
冷ややかな声で、間髪容れずにあさ兄に向かって投げつける。
「あー、もういいや。逆に聞きたくなくなった」
セイ兄が降参のポーズをするみたいに、肩くらいの位置まで両手を上げた後、ダイニングテーブルの椅子を引いた。