カラフル☆デイズ
そこに座って足を組むと、盗み見る様に私の方にチラッと視線を向けてきた。
「とにかく、朝陽が可愛がった所為で、アイツ、オヤジ化したじゃねーか」
なんとかしろよと、まるでセイ兄こそが、長男であるかの様な態度であさ兄に指図する。
キッチンから続くリビングに置かれたテーブルの上には、私の大好きなチーズ鱈やスルメ――いわゆる世間では酒のつまみと呼ばれるものを、ここぞとばかりに広げている。
それを片手に、私はさっきから炭酸をチビチビと飲み続けていた。
セイ兄とあさ兄の言動が癪に障って、私はセイ兄たちが作った夕飯は食べないという意思表示のつもりで。