カラフル☆デイズ
「――あさ兄、セイ兄」
ご飯を食べ終えてお腹が満たされ、気持ちも落ち着きを取り戻したところで、ゆっくりと二人に話を切り出した。
「あのね、ちゃんと聞いて欲しいんだけど」
箸を揃えてテーブルに置く。両手を膝の上で握り締め、二人の方を見つめた。
「今まではずっと、恋に憧れってたっていうか、見ているだけで満足だったし、なんとなく良いなって思うだけだったけど、今度はそうじゃなくて――本気なの」
珍しくあさ兄もセイ兄も、途中で口を挟むことなく耳を貸してくれる。
話し終えた後に何を言われるか判らないけれど、あさ兄たちには、今の私の正直な気持ちを知って欲しい。
深月先輩と同じくらい大切な二人だから。