カラフル☆デイズ
「“本気”と書いて、“真剣”と読む“本気”なんだな?」
言ってることは、相変わらずふざけているけれど。
「ううん。“本気”と書いて、“ほんき”と読むの“本気”だから。テストでふりがなを書きなさいっていう問題があったら、あさ兄は0点だよ?」
そんな、どうでもいいことばかり話し続ける私とあさ兄に、セイ兄が水を差してきた。
「まっ、まひるが本気でも、向こうがどうかは判んねーしな」
「もう、うるさいなぁ……。セイ兄がどう思おうと、これは絶対、運命の恋なんだから」
意地悪なことを言うセイ兄に、もう付き合ってるんだからね!とは言えず、『運命の恋』という単語を持ち出して強く反論する。
「何が、“運命の恋”だよ。そういうフレーズが出てくる時点で、夢見てる証拠だろ」