カラフル☆デイズ
鼻で笑ったセイ兄は、馬鹿にした様に一蹴した。
「もしかして、車に轢かれそうになったところを、間一髪で助けられでもしたのかよ?」
「そんなんじゃないよ!なんと、その人、誕生日が私と同じだったの!すごくない?」
「まひると一緒ってことは、2月22日か……」
セイ兄が口元に手を当てて、意味ありげに何かを思案している。
それだけの情報で簡単に深月先輩と結びつけることはないだろうけど、二人はクラスメイトである訳だし、失言だったかもしれない。
「――まひる、一つの場所に23人集まれば、そこで同じ誕生日の人がいる確率は50%だって、知ってる?」
「誕生日のパラドックスか」
あさ兄の問い掛けに、私よりも先にセイ兄がすぐさま反応した。