カラフル☆デイズ
「二人して、私を応援してくれる気がないってことだけは、よーく判った」
回りくどい言い方をしてまで、私にこの恋を諦めさせたいって、よーく判った。
大体、同じ誕生日だってことだけで、運命の恋だと思った訳じゃないし。
ついさっき、あさ兄はちゃんと受け止めてくれたと思った私が馬鹿だった。
「まひるちゃん?その笑顔とポーズ、恐いんだけど……」と、及び腰のあさ兄。
「それもこれも、朝陽が余計なことを言うからだろーが。馬鹿兄貴」と、すべてを責任転嫁するセイ兄。
「二人とも、当分、口を利かないからっ!」
私は指の関節を鳴らしはしたものの、それはただの脅しのパフォーマンスで、二人にとってはそんなパフォーマンスよりも私の台詞の方が効果的だったらしい。
「は!?」と呆ける二人を放置したまま、やさぐれた様に炭酸飲料を片手に再びおつまみへと手を伸ばした。
私がオヤジくさいのは、やさぐれたくなる環境を提供してくるこの二人の所為でもあると思う――なんて思いながら。