カラフル☆デイズ
「……怒ってた?」
「アイツは最初から、まひるに怒ってた訳じゃないよ」
「じゃあ、セイ兄に嫌われてない……?」
「そんなことを心配してたのか?」
何が可笑しいのか、あさ兄が笑いながら私の頭をくしゃくしゃと掻き回す様に撫でた。
「静夜は静夜で、まひるのことが好きだから、あんなにも反対してるんだよ」
いつかのセイ兄みたいなことを、あさ兄も口にした。
嫌われていないことにホッとして、頭をあさ兄の肩に預ける。
「ま、でも、静夜より俺の方が、まひるを好きな自信はあるけどな」
軽口を叩き、あさ兄は腕を私の肩へと回してきた。