カラフル☆デイズ
その大きな手で、頭を引き寄せられる。
「じゃあ、あさ兄もセイ兄みたいに、猛烈に反対する?」
「そのつもりだったけど、静夜に先を越されたからなぁ……」
さっき、あさ兄がセイ兄より反対しなかったのが意外だったけど、それはセイ兄が先に激しく反対したことで、毒気を抜かれたからだったのかな?
そんなことを思いながら、あさ兄の横顔を見つめていると目が合った。
「しても良い?」
からかう様に、あさ兄が私の目を覗き込んでくる。
「駄目」
認めてくれなくても、応援してくれなくても良いから、せめて反対はして欲しくない――。
「俺はしたいんだけどなぁ」