カラフル☆デイズ

「絶対駄目!絶対、絶対、しちゃ嫌だからねっ」


下からあさ兄を睨むと、あさ兄はフッと笑って、徐々に顔を近付けてきた。


「少しも駄目?」


「少しも駄目!」


避ける様に背中を反らすものの、あさ兄の腕に支えられていて、避けるにも限度がある。


「まひるがこんなに可愛いから、余計にしたくなるんだけど?」


「可愛いと思うなら、我慢して!」


終いには、限度ギリギリ――ソファに背中がくっつきそうな姿勢になってしまい、腹筋がフル稼働で対応する羽目に。


端から見たら、押し倒されているのと大して変わらない光景になっているはず。


ついに、ソファに背中がくっついた瞬間――


「おい、そこの兄妹。特に兄の方!妙な体勢で、『したい』だの何だの、如何(いかが)わしい会話を繰り広げるな」




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