カラフル☆デイズ

静かにゆっくりと扉を開けると、途端に深月先輩の声が聞こえてきた。


「まひるのことで確かめたいことって何?」


「お前がまひると付き合ってるのは、俺たちを恨んでるからだろ?」


この声は、セイ兄……?


「俺たちに復讐したくて、まひるを利用してるだけなんだろ?」


聞こえてくるセイ兄の言葉に、深月先輩がどう答えるのか予測出来なくて、心臓がドクン、ドクン、と痛いくらいに大きく脈打つ。


「……だとしたら、何?」


ほんの少しの間を置いて、深月先輩が低い声でそう答えた。



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