カラフル☆デイズ
肯定以外に、解釈のしようがない返事。
ドアを開けたまま、その場に蹲り、胸元をギュッと抑える。
そんなことをしてみても胸の痛みは全然薄まらなくて、耳を塞いでしまいたい衝動を必死に堪える。
「まひるに、偶然あのことを知られた。それで、兄貴が過去のこと全部話したんだ」
それに対する深月先輩の声はまったく聞こえてこない。
位置的に先輩の表情も見えないから、どんな気持ちでいるのかも確かめようがない。
「お前がまひると付き合ったのも、まひるを利用して、俺たちを苦しめるのが目的だったのか、まひる自身を傷つけるのが目的だったのか、その両方なのかは知らないけど、だけど、まひるは本気でお前に惚れてんだよ」
セイ兄、もういいよ。