カラフル☆デイズ
「牛丼好きだとしても、別にオヤジじゃないだろ。大学生とか若い子にも好まれてる食べ物じゃないか」
「そうだよ!あさ兄、もっと言ってやって!!」
「だって、フツー、女子高生は牛丼屋に行きたいとか言わねーだろ」
「まひるは、普通の女子高生より可愛いからなぁ。フツーって言われてもなぁ?」
私の方を見ながら、隣のソファに座っていたあさ兄が私の頭を撫でてくる。
「俺が言ってんのは、そういうことじゃねーし」
もうツッコむのも面倒くさいとでも言う様に、セイ兄が目を細めて私の作ったカフェオレを口に含んだ。
「今度の日曜日にでも、早速まひるを牛丼屋に連れて行こうか?」
あさ兄が目を細めて私を見つめる。
同じ目を細めるでも、セイ兄とは真逆の、柔らかい表情で。